箱のマメ知識

「貼り箱にはどんな形状があるの?」
「オリジナリティを出すにはどうしたらいいの?」を
解決します。

そらの箱作りはお客様のご要望に合わせて一から仕様を決めていきます。
箱に関する基礎知識から様々な装飾までを簡単にご説明しますので、
箱作りのヒントとしてお役立てください。

貼り箱と組み箱とは

「貼り箱」とは、芯材となる厚紙に、貼り紙と呼ばれる薄い紙をキレイに貼り合わせて仕上げる箱です。簡単な形状であれば機械で製造可能ですが、難しい形状のものは手作業で製作されます。強度と耐久性に優れており、見た目の美しさからギフトボックスや高級品のパッケージとして使われる事が多いです。

また「組み箱」といった、1枚の平らな紙を折り曲げて組み立てる方法もあります。保管時は平面の状態のため、かさ張りません。貼り箱と比べると短納期で安価に製作でき、一般的にパッケージといえば組み箱のことを指す場合がほとんどです。

  • 貼り箱

    貼り箱
  • 組み箱

    組み箱

素材

  • 紙製

    紙製

    貼り箱で一番ポピュラーな素材で、ここでは全て紙素材でできた箱のことを指します。

    紙製の箱の
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  • MDF製

    MDF製

    木屑を接着剤で固めた板を「MDF」と呼びます。MDFを芯材として使い、紙製と同じく表面に貼り紙を貼ります。紙よりも芯が厚く硬いので丈夫です。

    MDF製の箱の
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  • アクリル製

    アクリル製

    蓋などのパーツをアクリルにすることで、閉じていても中の商品を見せることができます。PETよりも高級感がでる分、高価になります。

    アクリル製の箱の
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  • 木製

    木製

    紙製よりも強度がでます。ウレタン塗装を施すことにより、ピアノのようなピカピカの仕上がりにすることもできます。

    木製の箱の
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  • 陶器

    陶器

    オリジナルで絵柄や色をつけることができます。焼き物のため一点一点少しずつ形が変わることも、陶器ならではの味わいです。

    陶器の箱の
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  • PET

    PET

    PETとはプラスチック素材のことです。天面や側面の一部に穴を開けて透明PETにすることで、窓を作り商品を見せることができます。

身と蓋(ふた)の関係

かぶせ箱インロー箱

かぶせ箱

身と蓋に分かれている箱です。身に蓋をかぶせて箱にするため「かぶせ箱」と呼ばれています。貼り箱では一番スタンダードな形状で、比較的安価に製作が可能です。

[インロー箱]…かぶせ箱の一種で、身の中に高さの違う内箱を入れて二重にした形状です。ピッタリとはまり、蓋を開け閉めした時の感触は高級感があります。また、内箱の高さを調整したり蓋の内側にストッパーとなるパーツを取りつけることで、内箱の色を見せるデザインも人気です。

かぶせ箱の
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  • ワンピース箱

    ワンピース箱

    身と蓋が一体型になっていて開閉しやすい箱です。ディスプレイ性が高く、商品を箱に入れたまま飾りたい場合にもオススメです。また、ブック型と呼ばれる見た目が本そっくりな箱もあり、使い終わった後はインテリアとしても楽しんでいただけます。

    ワンピース箱の
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  • 引き出し箱

    引き出し箱

    棚の引き出しのような形状の箱です。取手としてリボンなどの装飾をつけることで可愛さが増し、小物入れとしてもお使いいただけます。

    引き出し箱の
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ギミック

  • 折りたたみ

    折りたたみ

    蓋を開くと箱の側面が折りたためる箱です。展開すると平らになるので、在庫時のスペースを節約できます。また、蓋や側面にマグネットを仕込むことで、蓋をロックしたり開いた時に箱が自立するように固定することも可能です。

    折りたたみ箱の
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  • ボタン

    ボタン

    凸型のボタンパーツに合わせて蓋の抜きを作り、ボタンと蓋をピッタリはめ込むことで蓋をロックさせる箱です。このボタンパーツは印刷やお好きな形状で作ることが可能です。ロゴマークや、季節もの(バレンタインならハート、母の日なら花型など)に合わせるのもオススメです。

    ボタン箱の
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  • 窓

    蓋の天面や側面に透明なPETをつけます。そうすることで中の商品を見せることができ、アピール力が高い箱になります。商品が入っている位置と窓の形を変えることで、デザインのバリエーションが広がります。

    窓付きの箱の
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  • ディスプレイ

    ディスプレイ

    蓋を身の下へひっくり返して、マグネットで固定させる箱です。固定させた時に身が持ち上がるような角度に設計されており、そのままディスプレイできます。さらに、箱の側面を曲線にすることでより商品を見やすくすることも可能です。

    ディスプレイ箱の
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貼り紙と印刷

貼り紙貼り紙

貼り紙

貼り箱をくるむ「貼り紙」と呼ばれる薄紙は、印刷紙だけではなく多くの種類があります。さまざまな色や凹凸が付いた紙を扱っておりますので、他にはない独特の手触り・風合いを作り出すことが可能です。

[色紙]…元々色がついた紙です。全面を一色で印刷したいけどコストを抑えたい! といったご要望にお応えできます。

[エンボス]…凹凸が付いた紙です。革調からクロス調、柄物まで多様にあります。紙自体に特徴があるため、印刷なしでも高級感を出すことができます。

[パール・ラメ]…光沢が美しいパール調の紙や、キラキラとしたラメが入っている紙です。その特徴から、女性向け商品の高級パッケージなどに適しています。

  • 箔押し

    箔押し

    箔のフィルムを熱の圧力で用紙に転写します。ロゴマーク等の名入れや、箱に高級感を持たせたいときにオススメしています。箔の色も金・銀だけでなく様々な種類があるので、箱の雰囲気によって変えることが可能です。

  • 印刷

    印刷

    箱に絵柄や色を入れたい場合には貼り紙への印刷加工を提案します。

    [オフセット印刷]…一般的な印刷方法で、CMYKの4色インクを使用したカラー印刷です。箔押しでは再現できないような色や絵柄、細かい文字などが入る場合に用い、デザインによっては色数を変えてコストを抑えることも可能です。印刷コストが大きいので大ロットに向いています。

    [オンデマンド印刷]…オフセットと同じ4色印刷ですが、版を作らないため1枚1枚絵柄を変えて印刷することも可能です。小ロットで安価に印刷できます。

    [シルクスクリーン印刷]…紙はもちろん、紙以外の素材(アクリルなど)へ印刷をしたい場合はシルク印刷になります。グラデーションなどの細かいデザインの印刷はできませんが、特色を指定して印刷することができます。

特殊なカット方法

  • デザインカット

    デザインカット

    蓋の側面に自由なデザインのカットを入れられる加工です。箱になった状態でカットを入れるので、身と蓋の絵柄をピッタリと合わせることができます。また、インロー箱は通常3パーツ必要ですが、デザインカットは2パーツで作れるのでコストを抑えて製造することが可能です。他にも、箱の側面がハートにくり抜かれていて、隙間から内側の色が見えるといったアレンジもできます。

    デザインカットボックスの
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  • Vカット

    Vカット

    箱の芯材に使われる厚紙をV字にカットし、切り込みの溝で折り曲げる加工です。そうすることで、閉じたときにキレイな直角のエッジを作りだすことが可能です。エッジを立たせることで重厚感と高級感を演出します。

    Vカットボックスの
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  • シェイプカット

    シェイプカット

    モチーフとなる形をそのまま箱にできます。曲線を表現することができるため見た目のインパクトを強く与えます。さらに印刷を加えることでよりユニークな箱を作ることができます。

    シェイプカットボックスの
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装飾

箱に取り付けられる装飾パーツの一覧です。シンプルな箱にリボンなどをひとつ加えるだけでも、雰囲気をガラリと変えることができ、特別感を演出できます。

リボンのついた箱

リボン

  • 単に装飾としてのみならず、機能をもった取り付け方もあります。リボンの色や素材はたくさんの種類からお選びいただけます。

  • [1]取手タイプ。
    [2]身の両端から出ているリボンを蓋の天面で結ぶタイプ。
    [3]リボンを結んだ状態で箱に接着したタイプ。

  • プラスチック製取手

    プラスチック製取手

    見た目に高級感があり、ネジで取り付けているので丈夫です。いくつかの種類からお選びいただけます。

  • 鏡

    化粧品のパレット等、女性向けパッケージにオススメです。鏡はガラス製だけではなくプラスチック製などもあり、用途や予算によって選択できます。

  • 錠

    さまざまな形のパーツをご用意しています。見た目の可愛さだけでなく、箱をしっかり閉じる事ができるので輸送時にも安心です。

  • スナップボタン

    スナップボタン

    蓋を閉じた時の強度アップだけではなく、アクセントとしてもお使いいただけます。

  • タッセル

    タッセル

    箱にタッセルを付けることも出来ます。写真は取手として使用しています。

  • 脚

    紙製や金具でできた脚を取り付ける事ができ、見た目に遊び心がある装飾です。

中入れ

商品を固定したり、仕切るものを「中入れ」と呼びます。中入れの素材は主に紙・スポンジ・ウレタン(硬質スポンジ)の3種類を使用します。また、それぞれの素材に生地を貼ることで高級感を出せます。

  • 紙製

    紙製

    安価で自由度の高い、一番スタンダードな中入れです。

  • スポンジ

    スポンジ

    ジュエリーなどの軽くて傷が付きやすい商品の保護のために使われます。

  • ウレタン

    ウレタン

    精密機械やガラス製品等、繊細な商品の場合に多く使われます。

  • サテン スエード 布製

    中入れの表面にスエードやサテンを貼り、見た目に高級感を出すこともできます。